一般

支部会員の「安否確認訓練」を実施しました

2024.01.11

災害に備え、支部会員の安否を迅速把握

板橋支部は2023年1月25日に、板橋区との間で災害協定を締結しました。

区内で浸水、大地震などの災害が発生した場合、避難所等へ有志が出向き、「り災証明書」の発行サポートや各種相談に応じます。

板橋支部として、200名余の会員の安否を発災後数日のうちに把握する必要があるため、2024年1月10日に「安否確認訓練」を実施いたしました。

支部会報「ブリッジ」に、安否確認訓練についてのチラシを同封。支部メーリングリストでも訓練の必要性と目的について周知した結果、支部会員78名が参加。

避難所等での相談支援サポートの可否を含めて回答いただいたことで、ご家族に介護の必要なかたがいらっしゃるなどで、訓練に参加し安否をご報告いただいたかたのなかでの、「サポートは不可」のかたの割合を知ることもできました。「サポート可能」と回答した会員は51名でした。

【支部会員向け】判明した事項

🔷訓練開始前のチラシでは、支部の「X」やFacebookページでの報告も可能としていました。

 ところが実際にやってみると、「相互フォローの状態」でないと個別メッセージ(公開されずに板橋支部にだけみえる送信方法)が選べないことがわかりました。

 じっさいの発災時には、電話回線やメールサーバーが動いていない可能性もあるため、SNSを利用してご連絡いただくことは、有効な手段ではあります。「個別メッセージ」ではなく板橋支部の最新投稿への「コメント欄」にて、サポートの可否をお伝えいただけたらと思います。


(以下は、訓練実施時の告知内容です)

・訓練実施日:2024年1月10日(水)

・訓練実施方法:10時~17時の間の任意の時間に、各自以下のなかから〝2つ以上の方法〟で、支部へ「生存しています」と伝える。

①支部メーリングリストまたはウェブサイトのメールフォームからの連絡

②板橋支部SNS(旧Twitter=X、Facebookページなど)のメッセージ機能での連絡※フォローしていないとメッセージが送れません。万が一に備え、ご家族皆さまにも「フォロー」いただくよう周知。

③Google Person Finder に情報を残す(ブリッジ同封チラシに掲載されたQRコードから、デモサイトへアクセスしてください)

④支部への電話連絡 03-6823-2384➡「オサムハ、ニイサン、フサハシイ」を、ご家族にもおぼえていただく。

2つ以上の方法で支部への連絡をしたうえ、2月3日の「新春の集い」に来場いただいたかたには、豪華防災グッズなどの参加記念品を進呈します。

(※記念品は、東京都行政書士会の移転に伴い支部長がもらい受けてきたもので、支部会費から出費したものではございません)

訓練の目的と意義

●安否確認訓練がなぜ必要?➡区との防災協定を結んでいて、罹災証明書のサポートなどをおこなうため。新潟中越地震や3・11のとき、地元の書士会に「被災したけれど余力がある」という人がいても、本会からなんの連絡もなかったので動きづらかった、という声があったことから。

●安否確認訓練で実現したいこと➡ご家族にも、東京都行政書士会板橋支部が板橋区と災害協定を結んでいることや、支部への連絡手段を複数知っておいてもらいたい。

ひとり事務所で、事務所の連絡先しか支部と共有していないと?➡3・11のとき、防災担当(スグレ)が非常勤講師をつとめる東京観光専門学校の卒業式会場(九段会館)で被災し、同僚が死亡しました。彼女は一人会社の社長で、学校側は法人の連絡先しか知らず、自宅の連絡先がわからないため、「どなたかA先生の会社以外の連絡先を知りませんか?」と緊急メールが回りました。私はFacebookで彼女とつながってはいたのですが、同じ学科でもっと彼女と懇意にしていた(事業でも協同していた)先生がいらしたので、連絡を控えていました。ニュースで「九段会館で2名死亡」と聞いてはじめて訃報とわかり、彼女のFacebook友達をたどったところ、同じ苗字の女性を発見。「妹さんかも?」と学校へ連絡し、ようやく親族と連絡がとれたということがありました(事業をともにされていた先生は、大けがでICUに担ぎ込まれていました)。